マルチ商法の熱弁ビジネストークの裏側

ウラ話

twitterを始めてからマルチ商法(ネットワークビジネス)に関するツイートをよく見るようになりました。

その中で見つけたYouTuber【マスザワ内閣】のまっすうさんの動画『マルチ商法の勧誘リアル現場』を見たとき、「自分もこんなことやっていたなんて」と恥ずかしい気持ちになりしばらく落ち込みました。

この動画はニュースキンのリアル勧誘ですが、どこのマルチ商法もほぼ同じです!

私は主婦や女性に話をすることが多かったので、動画内で上位アップが言っているカタカナ語はあまり使いませんでしたが、言っている内容はほとんど変わりません。

「次にこんなこと言うだろうなー」と思っていたら「やっぱりね」と突っ込みを入れちゃうほど、わかりやすい話の展開に笑ってしまいました。

この記事では、動画のリアル現場でマルチ会員が言っている言葉の裏側を、くわしく解説したいと思います。

あくまでも私個人の見解ですので、こんな考えもあるんだと思って読んでください。

本文を読む前に、リアルな勧誘現場を動画でご覧ください。↓


年1,000万稼ぐ男からマルチの勧誘を受けたので秘密録音を公開いたします。

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マルチ会員のトークの解説

まずトークの解説の前に、シチュエーションの解説をします。

マルチ商法の勧誘は、必ず「ABCの法則」を使って3人で会うのが定番です。

▶ABCの法則とは
相手の心を開かせて聞く耳を持ってもらい、契約率を上げるための方法として必ず用いられます。

Aさん(Adviser) → 上位アップor説明する人
Bさん(Bridge) → 橋渡し役(勧誘した人)
Cさん(Customer)→ 勧誘された人

(この動画の場合、たまお(マルチ会員)がAさん、トニー(友人)がBさん、まっすうさんがCさんです。)

なぜ初めに雑談をするのか

何気ない会話をしているようですが、実は最初の雑談は「あなたのことを知りたい」という建前で相手のリサーチをしています。

好きなこと、一日の過ごし方、今までの生活から不満に思っていることなどを探って、どの切り口でクロージングをかけるのかを見ているのです。
(※クロージングとは・・・登録(契約)を促すこと)

雑談中であっても、マルチ会員はあなたが話を聞く様子を注意深くチェックしていますからご注意ください!

ビジネスのすばらしさを語りだすのは

マルチ会員が自分の話をする時には必ず『ネットワークビジネスを始めた理由』を盛り込んで、ビジネスの素晴らしさを語ります。

▶自分語りのパターン例◀

①昔はネットワークビジネスのイメージが悪かった(知らなかった)

②話を聞いてみたら素晴らしいビジネスということに気づいた

③ビジネスをやってみた結果、お金、時間、仲間、自由が手に入った

動画の中でも「チャンス、チョイス、チャレンジ、チェンジ」と得意げに話していますが、やたらとカタカナ語を使いたがるのは、何者でもない自分を大きく見せるためでしかありません。

話の中身が空っぽのため、煙に巻くためでもあるでしょう。

マルチ会員は、あたかもすごいビジネスであるかのように仕事の内容を説明していますが、どんなにカタカナ語で武装してもやっている仕事はマルチ商法です。

▶カタカナ語の解説◀

『美容、健康のディーラー』
ニュースキン製品を扱っているということ

『改善するためのカウンリング・ケア』
商品を勧めて使い方を教えること

『仕事の提供』
ビジネス活動させること

『雇用の提供』
そもそも会員は社員ではないため雇用ではない

『起業のコンサル』
 ・ノウハウの提供
「成功者のマネをする」が鉄板

 ・サポートフォロー
圧力をかけること

『完全歩合制のコンサル』
メンバーの売上げ次第ということ

『本人からお金をとらない』
メンバーの売上が収入になっている

『フリーランスのキャリアプロデュース』
タイトルを獲得するために会社で決められた条件を達成させること

【番外編】
『人に納得したら…』
稼げなくても離れないようにするための予防

ものは言いようですね…。

結局最後のオチは「そのツールがニュースキン!!」ですから、なんともいえない虚しさがこみ上げてきます。

「友達から直接お金をもらうのではなく、会社から報酬としてもらう」

と必ずマルチ会員は言いますが、コンビニでも一般企業でも、お客様から直接給料をもらうのではなく会社から給料をもらっているため、わざわざアピールする必要はありません。

「仲間」や「成長」を強調する理由

「仲間」と「成長」を、なぜ強調すると思いますか?

その理由は、稼げることだけを強調してビジネスに誘うと稼げない人がすぐにやめてしまうからです。

実際は稼げない人ばかりなので、会員の離脱を防ぐために「仲間」や「成長」をアピールしてつなぎとめておく必要があるのです。


離脱を防ぎたい理由は、稼げないマルチ会員達は会社やアップにとって
いいお客様だからです

なぜなら、商品は世界一だと思いこみ、この商品を使わないと健康でいられないと不安に思っているのでたくさん商品を買ってくれますからね。(「商品を使ってもいないのに売れないよ」と、ビジネスで結果を出すためには商品を使わないといけないとも言われています。)

お金が稼げないことを隠して稼げない人たちをつなぎとめておくためには、聞き心地の良い「仲間」や「成長」という言葉で惑わせる必要があるということです。

マルチ商法の仲間は『家族以上の関係になれる』と言っていますが、私がマルチ商法を辞めた途端だれも連絡してこないのはなぜなのか、ぜひ聞いてみたいものです。

他社と比較しないと自社のアピールが出来ない

どこのマルチ商法も、必ず他社との比較を持ち出し最初は他社を褒めます。

しかし、最初に他社のマルチを褒めるのは作戦なので、わざわざ他社を褒めていい人を演出してから、自社のアピールが始まります。(裏では他社批判がすごいのですが)

同じマルチ商法なので大した違いはありませんが、他社を比較しないと自社のアピールができないということです。

ビジネストークではこの他社比較も定番です。

〇〇マルチよりここがすごい!
〇〇マルチにはこれがない!

どうでもでもいい事をアピールして、他のマルチ商法にとられないようにしているのです。

マルチ商法の会社は誠実?

『マルチ会員の違反行為を、本社は厳しく取り締まっている』

このフレーズを、どこのマルチ商法でも耳にするようになりました。

・違法行為をするマルチ会員は一部の人間だけ
・クリーンな会社だから不正をする人を嫌う

など、不正をした会員を処分しているから誠実な会社だと言いますが、不正した会員を処分するのには他にも理由があるのです。

フリマアプリで商品を売った会員がクビになった話がありましたが、誠実な会社だからクビにしたのではなく、フリマアプリで商品を購入されるとマルチの会社とアップの売上にならず収入が減ってしまうからです。


会社は一人でもフリマアプリに出品する会員を減らしたいでしょうが、末端会員はお金も稼げず在庫を抱えて困窮しているため、フリマアプリで商品を売って換金するしかありません。

「口に入れたり肌につけるものだから」「メーカー保証がついていないから」「もし万が一の時に会社が責任を取ってくれない 」などとユーザー会員にフリマアプリで買わないように促しますが、残念ながら止められません。


このような理由から、フリマアプリでの出品者も購入者も減らないため、

・製品にロットナンバー(刻印)をつける
・刻印から誰に販売したかを特定する

などの対策をして、見せしめのためにクビにされた会員がいるのかもしれません。

会社の規約は「フリマアプリなどでの売買禁止」だからクビになったというのなら、もっと大勢の会員がクビにならないとおかしいですよね。

マルチ会社は『会員を守るため』とキレイごとを言いますが、本当に誠実な会社なら、販売形態をマルチ商法(連鎖販売取引)にしないですよ!

さいごに

動画の気になった部分をピックアップして、マルチ会員が言っている言葉の裏側を解説しました。

この動画のように4時間もまくしたてられると疲れて判断力が鈍ってしまいそうですが、話している内容は「マルチ商法の会員になれ」ということです。

通常の勧誘は1時間半~2時間ぐらいなので4時間はかなり長いですが、どこのマルチ商法も内容はほぼ同じです。

意識高い系のカタカナ語でマルチ商法をよく見せようとしていますが、生きる意味も、価値観や人生のミッションも、マルチ商法で見出すことはできませんのでくれぐれも話に乗らないようにしてください。


マルチ商法の勧誘は、キッパリと断りましょう!

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