過去にマルチ商法にハマっていたので偉そうに言える立場ではないけど、友人が新たにマルチ商法にハマったらどうするか考えていました。
友人はもちろんですが、私達アラフィフ世代になると、子供達がターゲットにされる年齢になっているのも危険なんですよね。
実際に、子供がアムウェイにハマって仕事を辞めてしまったと嘆いていた友人。
仮想通貨のマルチ商法に騙されて、200万円もの借金をしてしまった友人の息子さん。(詳細を聞いたら後日記事にアップします)
いつ誰がマルチ商法に騙されてもおかしくない現状です。
でも正直言って、身内ならともかく友人がマルチ商法にハマったとしても、どうすることも出来ないし、強引に辞めさせる事は難しいと思っています。
ですが、マルチ商法にハマっている友人にできる限りのことをするとしたら、やっぱりこれかな?と思ったことをお伝えしますね。
まず、マルチ商法にハマっている人は、今どういう状況なのかを理解してみましょう。
マルチ商法にハマっている状態とは
イベントやセミナーなどで洗脳されて思考が支配されている状態です。
「夢を叶えよう!」「ご縁に感謝」「人生を変えよう!」と、何かに取憑かれたかのように人が変わっていて、びっくりしますよね。
もちろん、ハマっている本人は思考を支配されているなんて微塵も思っていません。
正確には洗脳ではなくマインドコントロールになるのでしょうが、その違いを知るために定義を見てみます。↓
洗脳は、強制力を用いて、ある人の思想や主義を、根本的に変えさせること。
マインドコントロールとは、人の思想や情報をコントロールし、個人が意思決定する際に特定の結論へと誘導する技術を指す概念である。
どちらにしても、身内や友達、彼や彼女がマルチ商法にのめり込んで悩んでいる人にとっては、困った状態であることには変わりありませんよね。
何度も言いますがどちらも思考力が奪われているということですね。
では、この奪われてしまった思考をどう取り戻すのか?ということですが、ここからは根気が必要になってくると考えます。
1発で洗脳を解くことは出来ない
目の前の大切な人が、マルチ商法にのめり込んでおかしくなっている姿を見ると、早く何とかしたいと1発で洗脳を解こうとしてしまいがちです。
でも残念ながら洗脳やマインドコントロールとは恐ろしいもので1回で心に響かせることは難しいと感じています。
どんなに正論を並べても、どんなに根拠のある真実を伝えても耳を貸さないのが、マルチ商法にハマっている人の特徴なのはご存知の方が多いと思います。
本当に、宇宙人と話をしてるかと思うくらい話し合いが出来ません。
なので、経験がある方も多いと思いますが、一度説得をした程度では目を覚まさせる事はとても困難だということです。
説得する前に準備する大切なことは「話を聞くこと」です
ハマっている人にまず聞く耳を持ってもらうことが1番重要です。
聞く耳を持たない相手と話をするのはこちらが精神的に参ってしまいますし、なにより一生懸命説得しても「成功の足を引っ張る悪者」としか捉えてくれず、肝心な真実に気づくチャンスを失わせてしまいます。
そうならないためにも、マルチ商法に対する批判や言っていることへの反論は一切せずハマっている人の話を聞くことです。
ただ、黙って話を聞いていると矛盾点の多さについ否定したくなってしまいますが、後から冷静に話し合いをするために、ここはグッと我慢してハマっている人の心理を理解してあげる気持ちで聞いてあげてください。
承認欲求を満たすことはハマってしまう人には重要なことなのです。
話を聞いた後は情報のすり合わせをして疑問を持たせること
マルチ商法で聞いた偽の情報と真実のすり合わせをします。
一方的に「これが正しいんだ!!」と真実を伝えても、「あなたが誤解しているだけ」と言って聞き入れてくれません。
なので、1つづつ一緒に確認をして疑問を持たせること。
ハマっている人が自分で気づいてやめることが最終目的です!!
確認する項目は3つ
マルチ商法で謳っていることと言えば、
・世界一の素晴らしい商品
・権利収入が得られる素晴らしいビジネス
・凡人でも手に入る高額収入
ですよね。
なので、商品、ビジネス、高額収入の3つのカラクリを一緒に確認していきます。
(人間関係のことは感情論になりますので、ここでは取り扱いません。)
マルチ商法にハマっている人が勧誘時に語っている内容は、セミナーなどで聞いた内容の受け売りでしかありません。
なので、話を鵜呑みにしているだけなので理解している人は少ないと思います。
(というか、理解出来たらマルチ商法をやっていないと思いますが・・・)
こちらが提示する真実は、国や警察、専門家の情報が効果的です。
1つだけではなく、いくつもの情報を伝えてください。
何度も真実に触れていくとだんだんと不安になってきて、マルチ商法で聞いた情報に疑問を持ち始めます。
そして疑問を持ち始めたら、マルチ商法の集まりに行くのを一旦お休みすることを約束してもらいます。(ちょっとお休みしてみよう・・・という軽いノリで)
マルチ商法の集まりに行ってしまうと、せっかく疑問をもってもすぐに引き戻されてしまうので注意が必要です。
「今すぐやめます!」となればいいのですが、辞めるのにも勇気がいりますので、本人が「辞めます」と言うまでの猶予を与えてください。
集まりに行かなくなるだけでも、ほとぼりが冷めてくるかもしれませんね。
(※一緒に情報の確認をするためには、こちらが真の情報を知っておく必要があります!!)
国民生活センター → http://www.kokusen.go.jp/
消費者庁ウェブ → https://www.caa.go.jp/consumers/protect/
疑問を持っている時なら、twitterやネットなどの情報も有効かもしれません。
最終的に辞めると決めるのは本人です
冷たいようですが、友人の人生を変えることは出来ません。
こちらが出来ることは、マルチ商法の反社会性に気づくきっかけを与えることだけです。
身内なら、弁護士の方や専門家に相談することもできますが、友人となるとそこまで首を突っ込むことが出来ません。
なので、出来る限りのことをした後は、本人の目が覚めるまで距離を置いた方がいいかもしれませんね。